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食料品消費税ゼロ、国民会議で本格議論 期間と財源で対立鮮明

政権が掲げる「食料品消費税ゼロ」の制度設計に向け、与野党横断の「国民会議」が議論を本格化させた。与党案の2年限定と、野党の恒久化・5%への引き下げ論で対立。約4兆円の財源確保も焦点で、参院選を意識した攻防が始まっている。

食料品消費税ゼロ、国民会議で本格議論 期間と財源で対立鮮明

消費税ゼロ案、制度設計の本格議論へ

政権が掲げる「食料品消費税ゼロ」の制度設計に向け、与野党横断の「国民会議」が議論を本格化させた。自民党は「2年間限定」案を軸に据えるが、野党側は恒久化や5%への引き下げを主張し対立構造が鮮明になっている。約4兆円とされる税収減の財源を巡って、法人税・所得税の見直しや歳出削減策が焦点となる見通し。6月に中間報告、秋の臨時国会への関連法案提出を目指す方針で、参院選を意識した攻防が始まっている。

背景

長引く物価高と中東情勢悪化に伴う輸入インフレで、家計の食費負担は所得の伸びを上回るペースで上昇してきた。消費税は逆進性が指摘されており、低所得層ほど食料品支出に占める割合が高いため、食料品ゼロ税率の効果は大きいとされる。海外でもイギリスやドイツなどで食料品の軽減税率や非課税措置が導入されており、日本でも経済対策の柱として浮上した経緯がある。財源論をどう整理するかが制度設計の最大の関門となっている。

論点

賛成派は、即効性の高い物価高対策であり消費喚起や逆進性緩和に資すると評価する。期間限定でも家計負担軽減効果は確実で、長く続いた賃上げを定着させる支援になるとの見方もある。一方で慎重派は、4兆円規模の恒久財源確保は容易でなく、社会保障の安定財源である消費税の根幹を揺るがしかねないと懸念を示す。事業者の実務負担増や、生活必需品の線引きを巡る複雑化、終了後の反動消費減なども検討課題として挙げられている。

今後の展望

6月の中間報告では、対象品目の範囲・実施時期・財源の方向性が焦点となる見込みだ。秋の臨時国会への法案提出に向け、与野党調整は予算編成と並行して進む。参院選の主要争点となる可能性が高く、各党は世論動向を見ながらカードを切ることになりそうだ。実施されれば長年議論されてきた軽減税率制度のあり方そのものを見直す契機ともなる。

※本記事は各社の報道をもとに、編集部が再構成したものです。